【 イギリスの傑作対戦車砲、再び 】 第二次世界大戦中にイギリス軍が装備した火砲の中でもっとも親しまれた対戦車砲が6ポンド砲です。開発されたのは第二次大戦勃発後。ドイツ軍と戦火を交えた経験から急遽開発されたものでした。設計に要したのはわずか数週間と言われていますが、簡潔な構成による確実な作動と取り扱いの容易さが戦場で兵士たちの高い信頼を得たのです。口径57mm、最大射程約5000m。1分間に20発の発射速度で初速は815/sec、その威力は重装甲で知られるタイガーI型ですら破壊できたのです。北アフリカ戦線で実戦デビューを果たした6ポンド砲はイギリス軍のあらゆる戦場に登場。その移動にはイギリスの傑作小型多用途車「ブレンガンキャリヤー」 (ITEM35175: ヨーロッパ戦線) 、 (ITEM35249:強行偵察) が使われることが多く、荷物を満載したブレンガンキャリヤーと牽引される6ポンド砲の姿は各地の戦場で見られた名コンビとなったのです。