DIOの部下。後に登場するテレンス・T・ダービーの兄。30歳。会話上の返答代わりに「グッド」と言う癖がある。根っからのギャンブラーで、敗者をスタンド能力で魂を搾取、コインに変えてコレクションとしている。
DIOの館の情報を聞き込みしていたジョースター一行とカフェで偶然出会った様に装い、言葉巧みに自身が得意とするギャンブルによる対決へ持ち込んだ。「バレなければイカサマではない」と口はばからず公言するようにトリックの達人でもあり、事前に仕組んでおいた数々の仕込みを以ってポルナレフとジョセフの魂を奪った。そして承太郎とのポーカー対決でも事前の仕込みにより、必勝の手札(キングのフォーカード)で絶対的優位に立つ。しかし相手のどんな細かい動作も見逃さない鋭い観察眼と神経質な性格が災いし、スタープラチナの小細工を深読みしすぎた上、この場に居ない花京院や本来無関係な母親の魂を平然と賭けの対象にする承太郎の胆力に自信と余裕を失っていく。更に母親の魂と引き換えに自身が知っている「DIOのスタンドの秘密」を賭けの対象にされた事で精神が恐慌状態に陥ってしまう。それでも勝負に出ようとするが、緊張と恐怖が頂点に達した末、立ったまま気絶。敗北、発狂、再起不能となった。
承太郎からは「暴力こそ使わないが、コイツは今まで出会ったどんなスタンド使いより危険」「大した奴」と評された。また、ギャンブラーとしての実力に関しても「いくらスタープラチナの動きが速くても、この男の目を欺くことは不可能だった」と述べている。
登場時はダービーとしか名乗っておらず、フルネームは弟テレンスのプロフィールにて判明した。OVA版では初登場時に自らフルネームを名乗る。普段は冷静な性格だが、前述の通り神経質なところがあり、2回続けて故意に名前を間違えて呼んだジョセフに対し激昂し、「二度と間違えるな」と恫喝している。
名前の由来はアーティストのサナンダ・マイトレイヤのかつての活動名「テレンス・トレント・ダービー」[8]。
オシリス神
人型のスタンド。勝負前に対戦相手に「魂を賭ける」という契約(言葉でも文書でも、例え冗談や誘導されたものであっても対戦相手が明確な意思表示を示せばいい)を交わす事で、敗北を認めた相手の魂を無条件で奪う能力を持つ。相手の友人などの魂も賭けの対象にでき、証明文を一筆書かせることでスタンドを発動させることが可能。奪った魂はコインとして実体化され、さらにそのコインを分割することもできる。その分割したコインは全て揃って一つの魂として扱われる。スタンド自身に攻撃力は無く、また勝負にも全く干渉しない中立の立場に位置しており、本体であるダービーが敗北を認めれば、搾取した魂は自動的に肉体に戻ることになる。
スタンド名の由来はエジプト九柱の神々の1人で冥界の神「オシリス」。