活発で明るく前向き、好奇心旺盛、行動力があり勇敢と、兄には無い長所をたくさん備えた少女。
すみや飛車角に庇護されて育ち、また牛鬼の とおこ との相性も良かったため、幼児期には透を別格とし、人も妖怪も特に区別せず楽しく遊び、それ故また周囲の全てから愛されて育った。
山遊び・川遊びが大好きなうえ、幼少期から体力・行動力に優れていたため、透曰く 「ちょっと目を離すととんでもないとこまで一人で歩いていってる」 という感じで、その姿を見失ってしまうことも珍しくなかったが、“牛鬼の とおこ が守っている沢井家” の子供なので、近隣の妖怪たちが見つけ出しては沢井家まで安全に返してくれていた。
が、ある時、山遊び中にオオトメ釜の滝つぼに落ちてしまう事故があり、その際のあまりの恐怖から事故の記憶を半ば以上無意識下に封じ込めてしまい、「よその街でくらしてみたい」 と頻繁に言うようになり、透の医大進学の後押しをした。
引っ越し後は村とあまりにも違う環境に、透への依存度を一気に深めている。
「着いたーーっ。おにいちゃん! 早く早く!」