ヒロイン。第1巻時点では9歳(小学3年生)。
石川県で温泉旅館を経営する夫妻の一人娘。前年にその旅館で行われた竜王戦第7局で、勝利への重圧から廊下に倒れていた八一に水を差し出したことで八一と知り合う。
元々祖父が将棋好きで、家には将棋盤や棋書などが一通り揃っていたこともあり、それを機に将棋の勉強を始めたところ、わずか3ヶ月で『将棋図巧』の詰将棋を全問解くほどの棋力を身につける。しかし両親(特に母親)は将棋が好きではなく、将棋を続けることを反対されたため、学校が春休みに入ったのを機に大阪に向かい、面識のある八一の家に押しかけた。
元々将来的に温泉旅館を継ぐ前提で両親からの教育を受けており、9歳ながら家事は一通りこなせる。特に料理は「佃煮を海苔から自作する」「あいの作った金沢カレーを食べた八一が、あまりの旨さに意識を飛ばす」などかなりの腕前。