地球を全て歯車に作り替えた「Y」が、約1000年前に製造したInitial-Yシリーズの肆番機。区画・滋賀で発見された。幼い少女のような機体で足元まで落ちている髪はまるで血のような赤をしている。その大きさは小柄なマリーと比べてもなお小さい。
与えられた至上命令は「撃滅するもの(トリーシュラ)」。Initial-Yシリーズの中で唯一兵器として製作されたため、最強の戦闘能力を持っている。その能力はリューズの「相対機動(ミュート・スクリーム)」を使用しても勝算は二分程度でしかない。
アンクルが持つ固有機能「永久運動機関(パーペチュアル・ギア)」は名前の通り永久に動き続ける機能。自動巻きのゼンマイから得られるエネルギーを一切消費せずに機体を駆動させることができる。ゼンマイから得たエネルギーは全て熱量に変換され、体にあるキューブに保存される。アンクルが引き起こす空間操作や武装の格納、召喚は全て無限熱量を利用することで起こる。また華奢な体でありながら「共振破砕砲(レゾナンス・カノン)」を搭載している。
アンクルは唯一兵器として製作しているため、マスターを持たない状態ではその戦力を管理するため、適切なマスターを得るために自由意思を持つが、マスターを得たアンクルは純粋な兵器として機能するために自由意思を失うように設計されている[注 3]。
アンクルの名前はアンカー、留めるための力を意味している。このためマスター承認に必要な言葉には、無限の暴力を手にするならそれを行使しない意思を持たねばならないというYのメッセージが込められている。