本作に登場するもう1人のヒロイン。彼女は「主人公の相手役」という役割のヒロインである。第2部より登場。名の由来は英語の「Near(近い)」。
螺旋王ロージェノムの実娘で王都第1王女。生まれてからずっと獣人たちの中で育ち、王都を出た事がなかった為、外界に対する好奇心が旺盛な世間知らずのお姫様。「○○ってなんですか?」とよく質問をする。口調は敬語だが、語彙はあまり豊富ではなく周囲の空気を読む能力に欠けている。しかしそれ故に、思った事はハッキリと言う性格で、己の意見や信念を曲げない強い意志を持っている。末端の獣人達は彼女を見た事が無いが、四天王とは面識がある。
特殊な髪の色と、クローバーの紋章(声を担当した福井は最初赤十字のマークと間違えた)が瞳孔に浮かび上がっている特徴的な瞳を除けば、他は人間と変わらない容姿をしている。当初、髪はロングヘアだったが、敵に捕獲された際にヨーコの狙撃が髪を掠めて散切り頭になり、戦闘終了後にヨーコに整えてもらってショートカットになった。かなり華奢な身体付きだが、淑女のたしなみとして王宮で一通りのスポーツ教育は受けている為、意外な事に運動能力はヨーコよりも高い。料理が致命的に下手で、ロシウを病室送りにした程であるが、本人に悪気はない。誰も面と向かって「不味い」と言えなかった上に、味音痴のシモンとブータが「美味い」と食い続けた為、大グレン団の調理主任という役職に就いてしまう。その為料理下手という自覚も持っていない。