ある七夕の夜、両親が死んだ。残されたのはボロイ一軒家とボロイ動物園だけ。
途方に暮れ、家に帰ってみるとダンボールの中に3人の赤ん坊。
可愛がってください…か。―――数年後。
最近良く、この動物園について考えることがある。
体の弱かった妻が南国に憧れ、それだけの理由でゼブラを飼った。
それからというもの、次第に動物の数は増え、
小さな動物園が出来上がってしまったらしい。
そんなある七夕の夜、隣に大きな動物園が出来ると聞いた。
うちは小さな動物園だから潰れることは目に見えている…。
それならここを畳んで、郊外に牧場でも始めようかな。
なんて、娘3人に提案してみた。
しかし――『パパっ、それでいいの!?』
鋭い眼差し、団結した力。いつもバラバラなのに、こんな時だけなんで…。
でも、たまには娘の言うことも聞いてみるとしようかな。