後にシミュレーションRPGと呼ばれるジャンルの先鞭をつけた草分け的作品。『ファミコンウォーズ』のゲームシステムをベースに、各ユニットにクラス(兵種)の違いだけでなくそれぞれ異なる顔グラフィックや能力値の差・経験値による成長などのRPGのようなキャラクターの概念を入れた上で、ユニットの生産やリソースの確保などの要素を省き、単純に集団戦をすることを目的としたゲームになっている。
本シリーズを特徴付けているのはユニットの死の概念である。日本製RPGの大半がキャラクターのHPが0になっても何らかの方法で復活が可能になっている一方、本シリーズではウォー・シミュレーションと同じくHPが0になって死亡・消滅したユニットを復活させることができず、死亡したキャラクターは二度と使うことができなくなってしまう。ただし、「復活の杖」等のアイテムで1~数名の復活が可能な作品もある。
キャラクター一人一人が独自の性能と役割を持っており、特にエース級のキャラクターが死んでしまえばその後の攻略にも大きな損失・痛手となる。キャラクターが死なないように一手一手を慎重に決める必要があり、ゲームに緊張感を持たせている。これが、『ファイアーエムブレム暗黒竜と光の剣』『ファイアーエムブレム 封印の剣』のCMソングの歌詞にもある「てごわいシミュレーション」と称される要因となっている。
西洋文明における中世を下地に置いたファンタジーの世界観で、主人公は勇者の血統を持つ王家のロードとして騎士団を指揮し、大陸に平和をもたらすために敵の帝国と戦うのがシリーズの共通した筋立てである。また、シリーズを通してファイアーエムブレムという重要アイテムや、竜などの人にあらざる種族が登場する。
その登場人物の多さから裏を返せばキャラゲーの側面も伺え、それぞれ好きなキャラクターがいるファンも多い。
全員生存というオーソドックスなプレイは勿論、全員レベルを最大に上げる、速攻で攻略する、所持金がカンストするまで闘技場で稼ぐ、死亡してもリセットしない、ほぼ女性ユニットのみで攻略する等といった様々なプレイスタイルが存在する。
ファミリーコンピュータで発売された第1作目の『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』から始まり、スーパーファミコン、ゲームボーイアドバンス、ゲームキューブ、ニンテンドーDS、Wiiなどのハードでシリーズ作が製作・発売されている。当初は日本国内だけでの商品展開だったが、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』でのキャラクターの登場をきっかけに国内だけでなく国外でも知名度が上昇し、シリーズの展開を幅広いものとすることになった。