まるで他者を拒む手段がそれであるかのように、 外界を侵し続ける悲しき国――グランドール。 栄華を極めたかに見えた彼の国だったが、その実内に秘めた腐敗は、 もはや滅することの出来ないものになっていた。 そんな薄氷上の平穏な時代に生まれたカタリナ=フィル=メイディは、 古より伝わる伝説と慣習の示すままに『聖女』として身を捧げる。 しかし婚礼も間近という時期になったその時…… ある者にとっては『招かれざる』またある者にとっては 『待ちかねた』者の出現によって、 彼女の道は大きく形を変えていくのだった……