ひなびた温泉街の老舗旅館「明石屋」。 半年前に他界した主人の後を継ぎ、後妻であった奈津子が女将として明石屋を切り盛りしている。 そんな時、5年前に出奔した正慶の息子慶一が正慶の遺言を携え、明石屋に戻ってきた。 遺言の内容は「全財産を慶一に譲渡する」。 これを盾に慶一は明石屋売却を迫ったが、正慶の遺した旅館を続けたい奈津子はそれを拒絶する。 ならばと慶一は、旅館売却を見送る代わりに奈津子の身体を要求した。 元々奈津子に対して邪な想いを寄せていた慶一は、窮した奈津子を半ば強引に手篭めにする。 結局、奈津子は慶一に肉体を捧げながら、明石屋を守っていく道を選択した。 そんな二人の関係に、疑念を抱きはじめた奈津子の娘由梨と恵梨。 姉妹が母と義兄の関係に気付いたとき、物語は一気に転がりはじめる・・・。