A man divides fruits picked up, and takes out the seed. The seed taken out is buried under ground. It will put out the bud, and become a gigantic tree, and to keep growing up after the man dies. The name of the gray tree is [Grisaia]. That tree is not necessarily the last one in the world. (男は拾った果実を割り、種を取り出す。取り出された種は、地に埋められる。 それはやがて芽を吹き巨木となり、男の死した後も成長を続けることだろう。 その灰色の世界樹の名は “グリザイア” その樹は世界に一本とは限らない──) ──ずっと変わらないと思っていた学園生活。 皆と同じ方角を向き、同じ足並みで歩んでいると、いつしか感じ始める錯覚。 このまま皆と同じ道を行けば、同じ場所にたどり着けると信じてしまう。 そしてふと気付いてしまう。人の数だけ歩んできた道があるように、人生に同じ道などないのだということに。 ──麻子、俺、もう5人救ったぜ? だから、もういいよな…? 俺、もう死んでも…いいんだよな…? わかってる、たとえ誰かを救っても、俺の過去はなかったことにはならない。 それでも、笑って死ぬって、こういうことなんだろう? もう会えないかもしれない。 それでもずっと、思い出は胸にある。 だがこの世の中、そんな言葉だけで満足するほど可愛らしい女ばかりではない。 それは、一人の少年が実感した、たった一つの真実──