何でも夢が叶う魔法の印籠!? でもそこにはひとつのルールがあった…繰り返される印籠ゲームの真実とは!? 史上空前の水戸黄門ブーム――そんな信じがたいことが現実に起きている200X年。 TV時代劇『水戸黄門』の視聴率は毎週30%を軽く超え、グッズもバカ売れで、品切れ状態が続いている。 なぜ、このような事態になったのか――日本のみならず、海外の専門家までが原因を分析するも、明確な答えは出ていない。 そして、いつからか『ある噂』が、まことしやかに囁かれ始めた。 〝大量に出回っている印籠の中には、江戸時代、水戸黄門が使っていた『本物』が紛れ込んでおり、それはどんな願いでも叶えさせる不思議な力があるという――〟 ごく平凡な少年、永瀬裕太は、ひょんなことから、噂の印籠を手に入れる。 付随されていた取扱説明書によると、印籠は限定的な『ゲーム』の形式でのみ、効力を発揮する、という制約が明記されていた。 裕太はルールに則って、二人のクラスメイトを誘い、『王様ゲーム』によく似た『印籠ゲーム』を始める。 すると印籠は噂通り、不思議な力を発揮―― 最初はくだらない願いを言い合い、ふざけながら『ゲーム』を楽しんでいた三人だったが、次第に命令はエスカレートしていき――