それは、月の明るい夜のことだった。 新米教師である不可咲貴路は、自分のクラスの荒れようを思いながら、失意の中で帰路を辿っていた。 しかしその途中で、奇妙ないたずらに出会う。 そのいたずらを仕掛けた少女・ローは、自分は人間ではないと主張し、<僕> を見つける旅の最中だと語る。 そして、何者かに追われているのだとも。 嘘をついているようには感じられないものの、荒唐無稽すぎるその話に、困惑する貴路。 ただ、とにかく夜中にひとり放っておけるはずもなく、少女を交番まで送り届けることにしたのだが…