さまざまな“不思議”に満ちあふれた、辺境の一地方 その片隅の荒野のただ中に、小さな町がありました そこは、採掘を生業とする人々が寄り添う町 岩山をくり抜き作られた、地中の都 その環境ゆえに季節を告げる風は吹かず、 陽の光でさえ、かすかに岩の隙間から差し込むだけ 水晶を明かりとし、鉱石と共に暮らすこの町には、 ひとりの少女が住んでいます 少女には夢がありました 外の世界を自由に歩いてみたいという、ささやかな夢 しかしそれは、叶わぬ願いでもありました 少女を阻むのは、町の入口を塞ぐ巨大な鉄扉 限られた者しか通ることを許されないその扉は、 少女のか細い腕にはあまりにも重すぎたのです 外への想いを胸に秘め、開くことの無い扉を眺める毎日 しかし、そんな日々は突如として終わりを迎えます ある日少女が出会った力――『錬金術』 この運命とも言える出会いは、少女を旅へと誘うのでした どこまでも続く、不思議な旅へ――