日本号

日本号

原名:

日本号

天下三名槍が一本にして、日の本一の呼び声も高い、日本号だ。
槍でありながら、正三位の位持ちって聞けば、オレの凄さもわかるだろ?
……ただなあ。世間じゃどうにも、酒の席で羽目外したせいでぶんどられた槍ってことで有名なんだよなあ……

日本号(にほんごう、“ひのもとごう"とも)は、天下三名槍と呼ばれた槍の1つ。「黒田節」の母里友信の逸話の元となった、大身槍(刃長一尺以上の長身の槍)である。
穂(刃長)二尺六寸一分五厘(79.2センチ)、茎一尺六分五厘(62.5センチ)、重さは912.7グラム、樋(刃中央の溝)に優美な倶梨伽羅龍の浮彫がある。拵えを含めた全長十尺六分余(321.5)センチ、総重量2.8キロ。無銘であるが、金房派の作と推定されている。
現在は青貝螺鈿貼拵の鞘と柄が附属しているが、往時は熊毛製の毛鞘に総黒漆塗の柄が用いられていた、とされている。