最高位の思念術士である男は決心した。発展を遂げるも戦争の絶えない結晶界を、争いのない理想世界にするのだと。だがこの純美なる理念がもたらしたものは秩序ではなく崩壊だった。
人々から争いの気持ちだけをなくすよういんと生み出したガルデニアは暴走し、結晶界を滅亡させた。彼のスピリアを模して創られたそれは、彼自身も気づかなかった「自分が渇望しているもの」を求め続ける化け物となってしまったのだった。
――しかし彼はいまだ星の復活を願い続ける。美しい想い人を救うため。愛しい故郷の人々のため。眠り姫に毒の想いを紡ぎ呪う、緋色の髪の魔王となって。